アメリカンフットボール・Xリーグ東地区の試合が9月6日、富士通スタジアム川崎で行われ、ノジマ相模原ライズがオール三菱ライオンズに28対7で勝利した。
強豪のオービックと富士通が入る同地区、負ければセカンドステージ進出が厳しくなる今シーズンの開幕戦。ライズはチーム初の外国人QBベンジャミン・アンダーソンが出場。米カレッジフットボール出身の有力選手の補強で、一度も負けたことがないチームを圧倒するかと思われたが、アンダーソンのパスが通らず第1Qは無得点。第2Qにライオンズにタッチダウンを許して7点を先取される。
「予想していた悪い方の展開」(ライズ須永恭通HC)。それでも、交代したQB荒木裕一朗からWR出島崇秀へのタッチダウンパスが決まり同点で試合を折り返す。第3Q、キャプテンRB東松瑛介が26ヤードランのビッグプレーでエンドゾーンに飛び込み逆転すると、再びフィールドに戻ったアンダーソンのスクランブルで追加点。勢いに乗ったライズはRB細野陽平のタッチダウンでライオンズを突き放した。
後半の攻勢で開幕戦白星を飾ったライズ。須永HCは「ライオンズも負ければあとがないと必死で戦ってきた。アンダーソンは昨日の夜、チームに再合流し調整不足。前半はボールを持ちすぎた。後半は得意なランプレーを生かせたが、頼りすぎると攻撃の幅がなくなる。これからパスも良くなるし、真面目で謙虚な姿勢は日本人プレーヤーのモデルになると期待している」と話す。
次のオービック戦はホーム相模原市での開催。これまで一度も勝ったことがないチームを迎える。「練習でできることが試合でできない。メンタルリセットをして臨みたい。ターンオーバーを避け、昨年からのプラスアルファで勝利を狙う」と意気込みを見せる。
オービック戦は9月13日、麻溝公園陸上競技場で12時30分に試合開始。チケットは当日1,300円(前売り1,100円)。高校生以下は入場無料。