J3リーグ第30節が9月23日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアはJリーグ・アンダー22選抜(J-22)に1対0で勝利した。入場者数は5873人。
前節の首位攻防戦で痛い負けを喫した町田。「肉体的・精神的に回復し、ファイティングポーズをとれるかが勝負」(相馬直樹監督)と中二日で臨む試合。対するJ-22は実質的に「U-22日本代表」。
代表メンバーを多数招集し、手倉森誠U-22代表監督が指揮を執るリオ五輪最終予選に向けた強化試合の位置づけ。期待されたハリルホジッチ監督は来町しなかったが、注目の試合に多くの報道陣が取材に訪れたほか、他チームサポーター無料招待などで大勢の観客が集まり、スタジアムは熱気に包まれた。
試合は前半、互いにチャンスをつくるもスコアレス。町田は後半、フィールドプレーヤー4人を一気に替えたJ-22に押し込まれるも、リーグ最少失点の守備で攻撃の芽を摘むと徐々に流れを引き寄せる。両サイドから何度もシュートチャンスをつくると、72分、コーナーキックをFW戸島章が頭で合わせて先制。J-22のパワープレーをしのぎ、貴重な勝点3を手にした。
試合後、手倉森U-22代表監督は「勝ちにいったが勝てなかった。町田の我々に対する気迫のプレーがゴールを生んだ。J2昇格への思いが勝った」などと話す。
「選手はがまん強く戦った。連敗しなかったのは大きい」と相馬監督。本節、山口が福島に敗れたため、首位との勝ち点差は再び「6」になった。
次のホームゲームは10月11日、カターレ富山と対戦する。