関東リーグ1部・後期第4節(6月22日)で、東邦チタニウムを10対0(前半5対0)で下したFC町田ゼルビアは、日立栃木とY.S.C.Cとの勝点を9差とした。次節29日の引き分け以上で優勝が決定する。
後期初のホームゲーム。激しい雨にもかかわらず、町田市立陸上競技場(町田市野津田町)にはスタンド満員の1,500人の観衆が詰めかけた。前節、またも残り5分で失点して引き分けたゼルビア、この1週間はチームの雰囲気も重く、それだけにこの試合にかける選手の気迫が違っていた。最悪のグランドコンディションの中をゼルビアの選手は序盤からワンタッチパスを繰り返すなど、東邦チタニウムを圧倒する。
12分、左サイドを破ったDF津田選手からのセンタリングを受けたFW山腰選手がFW勝又選手にパス。冷静に押し込んで先制点。15分には右サイドをドリブル突破したMF酒井選手のパスからMF石堂選手が決めて2点目。1分後には中央で勝又選手が右側にいたMF蒲原選手にパスを出すとゴール前を左に横切り左足で3点目。さらに24分には右サイドでフリーとなったDF森川選手のドンピシャのセンタリングを勝又選手が右足で軽くあわせて4点目。さらに32分には左サイドの津田選手から縦のパスを受けた蒲原選手がそのままドリブルで上がって右足で5点目。前半で5点差をつけて勝負を決めた。
雨の中でも増え続ける観衆にゼルビア選手は全力プレーを継続。51分には左の蒲原選手からパスを受けたMF柳崎選手が中央で競り合いながら6点目。64分には右サイドに開いた石堂選手からのパスを山腰選手が決めて7点目。77分にはやはり右にいた石堂選手のパスから蒲原選手が中央に切り込みミドルシュートで8点目。81分と89分には柳崎選手と勝又選手が同じコンビで縦パスからのシュートで9点目と10点目。後半は相手に1本もシュートを打たせずに圧倒した。
試合後のインタビュー、戸塚哲也監督は「春よりもチーム力が上がってきた。さらに向上させていきたい」と当面の目標であるJFL昇格に向けて意気込みをみせた。次節は29日18時30分キックオフ。三ツ沢陸上競技場(横浜市)で3位のY.S.C.Cと対戦する。