ノジマステラ神奈川相模原が、女子サッカー「なでしこ1部」昇格を果たした。クラブ創設5年目、神奈川県内では初めての快挙。
10月8日に行われた「プレナスなでしこリーグ2部」第17節。ノジマが勝てば、優勝と1部昇格が決まる3位セレッソ大阪堺レディースとのホーム最終戦。直前に雨があがり、晴れ間が見えるなか、キックオフ。序盤はノジマがやや優位に試合を運ぶも34分、C大阪のFW玉櫻ことの選手にミドルシュートを決められて失点。
後半は序盤からMFミッシェル・パオ選手がバイシクルシュートを放つなどノジマが猛攻を仕掛けるも決めきることができない。膠着状態のなか、菅野将晃監督はFW2人を入れ替える。すると再び攻撃陣が活性化し、84分、コーナーキックからのこぼれ球をDF高木ひかり選手が落ち着いて押し込み、同点とする。勝ち越しを期待する観客が大きな拍手をおくるなか、試合はオープンな展開に。C大阪も決定的なシュートを放つもGKジェネヴィーブ・リチャード選手がファインセーブ。
試合は引き分けに終わったが、同時刻に行われた試合で、2位ちふれがニッパツと引き分けたため、最終節を待たずに優勝が確定した。優勝が決まった瞬間、スタジアムが大歓声に包まれた。
「やったぞー」と雄叫びをあげる菅野監督。「創設時のメンバー16人に、なでしこ1部に連れて行くと約束した。予定より2年遅れてしまったが、約束を果たせてほっとしている。ここまでに5年かかった、次の5年はなでしこ優勝を目指したい」などと優勝セレモニーで挨拶。選手スタッフ、サポーターらと記念撮影をして、喜びを分かち合った。
チームの今シーズン最終戦は10月16日、保土ヶ谷でニッパツと対戦する。