町田市は10月3日、統計や地図情報などの公共データの活用を促進する「オープンデータ」サイトを開設した。
オープンデータとは、行政機関が保有するデータを特定のアプリケーションに限定することなく処理可能な形式に加工し、二次利用可能なルールを明示して公開するもの。利用を推進することで、行政の透明性向上や住民サービスの高度化、新たな産業の創出、地域課題の解決などが期待できるため、政府もオープンデータの活用をIT戦略のひとつに掲げている。
市が公開したサイトは2種類。そのうちのひとつ「町田市オープンデータカタログサイト」は、多くの国や地域で採用されているデータカタログサイトのデファクトスタンダード「CKAN(シーカン)」をベースに構築。さまざまな条件による情報検索ができるほか、他団体のデータも含めた横断的なデータ検索を可能にすることで、利用者の利便性を高めるという。
公開データは11月1日現在、住宅団地別世帯数・人口表、縮尺1/2500の地形図、決算カードなど6種類。今後、市民・事業者などのニーズを踏まえながら順次公開する。企業や教育機関を対象とした説明会やイベントも開くという。
市政情報課の担当者は「見てもらうだけだったデータを、市民や事業者に活用してもらえれば」と期待を寄せる。