箱根駅伝を3連覇した青山学院大学の優勝報告会が1月17日、相模原市役所(相模原市 中央区中央2)で行われた。
報告会には、同大陸上部の内山義英部長、原晋監督、瀧川大地コーチ、梶谷瑠哉、一色恭志、小野田勇次、田村和希、下田裕太の各選手、小関一輝主務らが参加。他の出場選手は授業などのため欠席した。
冒頭の挨拶、原監督は「リニアの駅が10年後にできると神奈川県下の勢力図がガラッと変わって、相模原市が神奈川県でナンバーワンの市に成長するのではないかと思っている。市民の期待を市長がどんどんやることで輪が広がってくるのでは」と切り出す。
「私自身、13年前、箱根駅伝の勢力図を変えようと青山学院に来た。当時は、『なんで青山学院が箱根駅伝に出れるんだ』と思われていたが、10年計画でコツコツ、できることの半歩先を見据えて頑張った。結果、箱根駅伝の勢力図を変え、箱根駅伝優勝、3連覇、駅伝3冠を成し遂げることができた。多くの人に支えられて、ここまでたどり着くことができた」と明かし、サンキューのポーズで会場を沸かせた。
その後、選手一人ひとりがスピーチ。GMOアスリーツへの所属が決まっている一色選手は「相模原で4年間練習して強くなった。優勝で恩返しができたかなと思う」と振り返り、琵琶湖マラソンへの意気込みを語った。今年の卒業生は、秋山雄飛選手が中部電力、茂木亮太選手が住友電工、それぞれ競技を続けるという。「駅伝界の次はマラソン界の勢力図を変えるように側面支援したい」(原監督)。
「余裕のよっちゃんかと見ていたが、田村選手の7区で差が詰まって胃が痛くなった。独走で勝ったら視聴者はがっかりしてしまう。さすがの演出(笑)それを補ったのが下田選手や他の選手。1年間の努力のなかで、最後の有終の美を勝ち取った選手の成果、それを支えたチームワークに尽きるのではないかと思っている」と加山市長。
「昨年は市内の障がい者支援施設で悲しい事件が起きた。共に支え合う社会をしっかり作っていくことが大事だと思っている。スポーツの世界でもそうだと思う。それを実現して夢と感動を与えてくれた。来年は、箱根4連覇と駅伝の連続3冠を目指して頑張ってほしい」と期待を寄せた。
駅伝チームは1月29日、淵野辺駅周辺で行われる優勝祝賀パレードに参加する。時間は14時~。