宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月9日、JAXA相模原キャンパスの一般公開を行う。
年に1度行われる同イベントは、非公開の研究施設や最新の研究内容などをわかりやすく紹介するもの。近年は、夏休み中の子どもを中心に約2万人が訪れ、大きな盛り上がりを見せている。
今年は、相模原市立博物館と相模原市立共和小学校が協力。相模原市立博物館では、月周回衛星「かぐや」関係のビデオシアターや展示・講演、共和小学校グラウンドでは人気の水ロケット工作を実施し、混雑緩和を図る。
展示会場は5つに別れる。第1会場の研究・管理棟では小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型や昨年9月に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」の最新成果、太陽の光で宇宙を飛行するヨット「ソーラーセイル」などを展示。探査ロボットの実演や金星探査計画の紹介のほか、小型科学衛星「れいめい」の運用実演では、人数限定で運用室内を公開するのが第2会場の研究・管理棟(新A棟)。
第3会場の特殊実験棟では、2010年に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されているイオンエンジン後継機や「宇宙農業」、廃棄された衛星・ロケットなどの宇宙ゴミ「スペースデブリ」と宇宙ステーションとの衝突を模擬する飛翔体加速器、人工オーロラの展示を行う。
第4会場の飛翔体環境試験棟は、電波無響室や宇宙環境試験室などの実験室や人工衛星の熱制御技術の紹介、第5会場の構造機能試験棟では、ロケットシミュレーションや宇宙構造物、再使用ロケットの展示を行う。
開催時間は10時~16時30分。入場無料。
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