国土交通省が3月21日に発表した今年1月1日時点の公示地価で、町田市と相模原市の商業地・住宅地の平均価格は4年連続でやや上昇。一方、利便性に劣るエリアでは価格が下がる傾向が見られた。
対前年の平均変動率で、町田市は住宅地が0.0%(前年 0.0%)、商業地1.5%(同1.4%)、相模原市は住宅地が0.6%(同 0.4%)、商業地1.1%(同 0.9%)。
町田市の商業地の平均価格は66万4,800円で26市中4位。住宅地の平均価格は15万5,800円で同21位。「商高住低」となっている。
町田駅周辺では、多摩地区の商業地価格5位「野村証券町田支店」(町田市原町田6-3-9)が1平方メートル当たり247万円で前年より10万円アップ。同8位の町田駅前通り「薬マツモトキヨシ町田東口店」(原町田6-15-15)は同177万円で前年比6万円アップ。
町田駅前通り「三徳ビル」(原町田4-1-7)は同169万円、ぽっぽ町田やブックオフなどが立ち並ぶ原町田中央通り沿いのビル(原町田4-5-8)は72万6,000円、相模原市内の商業地価格1位は相模大野駅前の商業ビル(相模原市相模大野3-14-11)の93万9,000円でいずれも前年よりも上昇した。
町田市内で住宅地の標準地80カ所の対前年変動率を見ると、プラス=19カ所、マイナス=27カ所、ゼロ=33カ所、データなし=1カ所。「多摩地区では、ブランド力のある戸建住宅地域や駅徒歩圏の利便性の高い地域では根強い住宅需要がみられるものの、利便性に劣るバス便地域や傾斜地を造成した旧来の住宅地は人気が低く、需要が停滞している」(東京都)。