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文芸編集者・谷田昌平「没後10年」展 町田市民文学館

没後10年「編集者・谷田昌平と第三の新人たち」展の展示室

没後10年「編集者・谷田昌平と第三の新人たち」展の展示室

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 町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4)で10月14日より、文芸編集者・谷田昌平さんの仕事を紹介する企画展が開かれる。

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 谷田昌平さん(1923~2007)は今年が没後10周年。町田・玉川学園に1989年までの31年間居住。新潮社の編集者として武者小路実篤や室生犀星といった文豪に加え、後に人気作家となる安部公房、司馬遼太郎などを担当。文芸雑誌「新潮」の編集長を1976年に務めた。

 遠藤周作「沈黙」は谷田さんが執筆を依頼し、題名を決めた。遠藤さんとは大学時代から交友を深め、ともに「第三の新人」の会に参加。病気療養中の同氏に玉川学園への転居を勧め、家族ぐるみで付き合ったという。

 同展では、谷田さんがライフワークとした堀辰雄研究から、批評家、編集者としてスタートした時期に知り合った小説家たちとの関係、出版に携わった作品や作家との交流を通して、谷田さんの文学に対する姿勢や仕事に迫る。

 「戦前からの文豪、第一次・第二次戦後派作家、第三の新人といった『戦前と戦後をつなぐ世代』を担当した編集者の文学に対する思いを感じていただければ」と担当学芸員の山端穂さん。

 編集者に焦点をあてる企画展は同館初開催。「他の文学館でも編集者を取り上げることはほとんどない」と山端さん。「文学は作家だけで成立するものではないことを知ってほしい」とも。

 関連企画として、池田雅延さん、富岡幸一郎さんの各講演会、井坂洋子さんと藤井一乃さんの対談、室生犀星原作「蜜のあわれ」と遠藤周作原作「沈黙ーサイレンスー」の映画上映などを行う。

 開催時間は10時~17時。月曜休館。観覧料は、一般400円、65歳以上・大学生200円、高校生以下は無料。月曜・第2木曜休館。12月17日まで。

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