なでしこリーグ1部に所属するノジマステラ神奈川相模原は2月10日、2018シーズン新入団選手記者会見をアリオ橋本(相模原市緑区大山町1)で開いた。菅野将晃GM兼監督は「新たな歴史を築けたといえるシーズンにしたい」と抱負を明かした。
創設時からチームを引っ張ってきた選手が多数引退し、「変革」をスローガンに掲げる今シーズン。若手選手中心の相模原が初めて、元日本代表FW大野忍(INAC神戸レオネッサ)とGK久野吹雪(伊賀FCくノ一)という神奈川県出身のベテラン2選手を獲得した。
菅野監督は「クラブが次の段階に登るとともに、実績のある選手を迎え入れられるようになった。なでしこリーグの発展に貢献できるようなクラブになるという表明でもある」と説明。
「ベテラン、レジェンドと言われたが、ステラの選手から学ぶこともある。一緒に成長しながらいいチームをつくっていきたい」と大野選手。久野選手は「若い選手のなかで、ベテランはしのさん(大野選手)と私だけ。新加入ながらチームをしっかりと引っ張っていきたい」と話す。
そのほかの新加入は、FW田中萌(めばえ)選手(神奈川大学)とMF松原有沙選手(早稲田大学)。両選手はインカレ決勝でしのぎを削った。田中選手は皇后杯準決勝前のステラとの練習試合に出場。「ステラは細かなパスを繋いでいく前線の崩し方がおもしろかった。その中で力が発揮できるように頑張りたい」と話す。松原選手は学業を優先して欠席。
キャプテンは唯一の創設時メンバーとなったDF吉見夏稀選手が務め、新加入4人と継続17人の計21人でシーズンを迎える。
山内渉代表は「菅野マジックで優勝を含む5位以内に入ることを目指す。初めて刷新したユニホームの袖には『相模原市』の名称を加えた。ステラが市民とともに輝いていければ」と期待を込める。
リーグ開幕戦は3月21日。ホーム初戦は3月25日、マイナビベガルタ仙台レディースと対戦する。