新百合ヶ丘で「しんゆり映画祭」-話題の新人監督など41作品公開

第14回「KAWASAKI しんゆり映画祭」のちらし

第14回「KAWASAKI しんゆり映画祭」のちらし

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 「KAWASAKI しんゆり映画祭」が10月12日より、川崎市アートセンター(川崎市麻生区万福寺6)で開催されている。主催はNPO法人KAWASAKIアーツ。

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 1995年にスタートした同映画祭は今年で14回目。当初から日本映画学校の協力で、ボランティアスタッフ養成講座を実施するなど「市民が作る市民のための映画祭」体制づくりを進める一方、映画祭では映画評論家の故・淀川長治さんや佐藤忠男さん、故・今村昌平監督、周防正行監督、塚本晋也監督、利重剛監督、俳優の市原悦子さん、大杉漣さんらをゲストに招くなど、国際映画祭も視野においた取り組みを実施してきた。

 昨年度は芸術のまちづくりを更に推進するため、これまでの映画祭実行委員会を母体にNPO法人KAWASAKIアーツを設立。同NPOが企画と制作を担当し、市民参加型の実行委員会を組織・運営している。

 今回のプログラムとなる、日本最高齢の現役監督として活躍する「新藤兼人特集」では、最新作「石内尋常高等小学校 花は散れども」など代表5作品を上映。時代を考察する「Deep Japan」では「靖国 YASUKUNI」(李纓監督、2007年)と「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(若松孝二監督、2007年)を上映する。

 国道沿いの原色の不気味なネオンが届かない闇の世界を描く「国道20号線」(富田克也監督、2007年)、他人からみれば不幸そのもののゴリラ顔の少女が世の中の欺瞞を突き飛ばし、たくましく生きる「ジャーマン+雨」(横浜聡子監督、2006年)など話題作6本をラインアップするのは、劇場公開3作品以内の監督、若手監督を応援する企画「New Wave Japan」。そのほか、豪日学生映画フォーラム、オーストラリア物産展、オーストラリアの映画作品の上映などを行う「オーストラリア特集」や「川崎の監督たち」「ハロウィーン特集」など多彩なプログラムで計41作品を上映する。

 上映作品の監督らによるゲストトークも多数企画。映画祭期間中は新百合ヶ丘駅周辺のフェア加盟店にクーポンを持参するとデザートやワンドリンクサービスなどのサービスが受けられる特典も。観賞料金と上映時間はプログラムによって異なる。11月3日まで。

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