京王電鉄は7月2日、消費増税後の鉄道運賃を発表した。橋本駅や多摩境駅から都内へ向かう場合、相模原線の加算運賃引き下げが同時に行われるため、運賃は値下がりする。
相模原線の京王多摩川~橋本は、新線の建設費用に充てるため、乗車キロに応じた加算運賃が設定されている。現在の加算額は、大人普通=20~60円、通学定期(1ヵ月)=320~960円、通勤定期(同)=760~2,270円。
消費税率が8%から10%に引上げられる10月1日、2度目となる加算運賃の引き下げを実施。これにより、消費増税後の普通運賃は、たとえば新宿~橋本は420円(ICカード420円)から390円(同387 円)に、新宿~多摩境は380円(同380円)から350円(同346円)にそれぞれ値下がりする。6ヵ月の通勤定期では、新宿~橋本が6,800円、新宿~多摩境が6,860円、それぞれ値下がりする。
相模原線は調布駅と橋本駅を結ぶ、路線距離22.6キロ。建設は1968年に始まり、1990年に橋本駅まで開業。翌年に多摩境駅が開業した。当初は、津久井湖エリアまで延伸する計画だったが、用地取得や建設費用の問題で実現しなかった。