JFL昇格を懸けて戦う「全国地域リーグ決勝大会」に出場するFC町田セルビアの壮行会が11月12日、ホテル ザ・エルシィ町田(町田市原町田3)で行われ、約600人を収容する会場はサポーター、協賛企業関係者、チーム関係者らで一杯となった。
冒頭、守屋実代表は「ゼルビアは参加16チーム中、最も地域の応援を受けていると自負している。昨年の悔しさを胸に、盛大な応援を力に変えて、1年間やってきたサッカーに自信をもって11月30日に良いニュースを届けたい」と力強くあいさつ。続いて、石阪丈一市長、井上正行市議会議長、伊藤公介衆議院議員らによる選手激励が行われた。
チアリーディングFINESのパフォーマンス、TUBEのギタリストで町田市出身の春畑道哉さんの祝電に続き、2年前からゼルビアのファンで試合も観戦しているというタレントの風見しんごさんとお笑いタレントのスマイリーキクチさんの応援トークでは、とんねるずの木梨憲武さんやダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんも応援しているというエピソードを明かし、「こんなに多くのサポーターがいることに本当に驚いた。ゼルビアが優勝したら、2人で号外を配る。絶対に勝ってきてほしい」と激励した。
サプライズは俳優・谷原章介さんの登場。駒沢公園でゼルビアの試合を観戦したことがあるという谷原さん、「ゼルビアは本当に強いチーム。Jリーグのチームになることを切に望んでいる。力になりたい。みんなでゼルビアを盛り上げましょう」と呼びかけると会場は大いにわいた。さらに歌手の西田エリさんのライブや選手サイン入りユニホームやサッカーグッズのチャリティーオークションが続いた。
ゼルビア選手全員がステージに上がると、キャプテン山口貴之選手は「ゼルビアはJリーグにいける力を持っている。これからもサポートをお願いしたい」とあいさつ。私設応援団「CURVA MACHIDA」は、ホーム最終戦で集めた寄せ書きと応援コールを選手に贈った。副応援団長のSHIGEさんは「ほとんどのサポーターは石垣島まで応援に行くことはできない。みんなの夢と希望が含まれた寄せ書きを持って決戦の地に行っていただきたい」と呼びかけた。
「現在の選手の半分以上は去年、悔しい思いをしている。今年は去年以上に多くの人に支えられていることを感じている。自分たちが精一杯やってきたことを目一杯出したい」と意気込むのは竹中譲選手。戸塚哲也監督は「人生は自分たちで変えろと選手に話してきた。選手は10カ月間、トレーニングに全力を尽くし、人間的にも成長した。JFL昇格に向けて、これまでやってきたことをそのまま出して戦ってくる。全勝して30日に『やりました!』と報告することを約束する」と力強く語った。
ゼルビアの1次ラウンドの試合日程は、佐川急便中国サッカー部戦(11月22日)、クラブフィールズノルブリッツ北海道戦(同23日)、矢崎バレンテフットボールクラブ戦(同24日)。会場はコカ・コーラ ウエスト スポーツパーク(鳥取県鳥取市)。決勝ラウンドは同28日~30日、石垣島で開催。