J2リーグ第13節、SC相模原はFC町田ゼルビアと1対1で引き分けた。入場者数は2482人。
6年ぶりの隣町対決は緊急事態宣言下。町田側の応援席は設けられず、チームグッズを身に着けた町田サポーターの入場も禁止され、スタジアムは緑一色。相模原は新加入のブラジル人プレーヤー、GKアジェノール選手とDFエドゥアルド クンデ選手が初出場。
試合は、強風下で町田が風上を選択。相模原は最終ラインに5人を並べる守備的な布陣で、町田の圧力を弾き返す。盾と矛の戦況のなか、町田がセットプレーで先制する。MF平戸太貴選手が右足で蹴った左コーナキックが競り合いのなかで相模原の選手に当たってゴールイン。スタンドが静まり返る。
すぐさま反撃に出た相模原はDFラインの裏を狙うロングパスでチャンスを作ると、左サイドを突破したFW平松宗選手のクロスをMF清原翔平選手が押し込み、同点。息を吹き返したかのようにスタンドが活気づくなかで、激しく競り合い、試合を折り返す。
後半、町田はFWドゥドゥ選手とFW太田修介選手を投入。相模原もFW和田昌士選手を投入し、互いに攻撃陣を入れ替えて勝ち越しを狙う。展開は、町田がボールを保持して攻め込む時間が長いものの、人数をかけて守る相模原を崩すことができない。相模原はカウンターで町田ゴールを脅かすも得点には至らず、勝ち点1を分け合った。
試合後、町田のランコ ポポビッチ監督は「戦う姿勢、デュエルの面でいつもどおりの姿を見せることができなかった。後半、フィニッシュ以外はよくできていた。風上の前半、後半のようにプレーできていたら結果は違っていた。相模原はピッチに水を撒かないという対策をしてきたが、そのような状況でも結果を出さなければいけなかった」などと振り返った。
相模原の三浦文丈監督は「トスで前半風下になってしまい、攻撃に出られない形で失点してしまったが、同点に追いついて、その後も相手のゴールを脅かすことができた。風上の後半、ドゥドゥ選手や長谷川選手に対応するために陣形を変えたことで攻撃に出られなくなったが、守備からいい形で攻撃ができていた。引き分けが妥当なゲームだと思う」などと話す。
相模原の次のホームゲームは5月27日、愛媛FCと対戦する。