境川の清掃活動を通じて居場所づくりに取り組むチーム「EARTH CROSS OVER(アースクロスオーバー)」は7月、拾ったゴミからアクセサリーを作るアップサイクル企画「SAKAI JEWEL(サカイジュエル)」を立ち上げた。
同団体は昨年4月に活動開始。川に入る気持ちよさや出会いを楽しみながら参加者を増やし、現在、週2回の定期ゴミ拾いと参加者を募る不定期のイベント型ゴミ拾いを開く。
サカイジュエルの発端は昨秋。大雨で川に入れない日、発起人の一人でデザイナーのカナコさんが街に落ちているタバコの吸殻の多さに憤慨。「吸い殻を閉じ込めてやる」と樹脂コーティングしたところ、「靴下を履いた足に似ていると感じた」ので、ヒールを履かせてアクセサリーに仕立てた。
商品名は「ハイヒールたば子~Take me home baby~」。タバコの投げ捨てをやめてほしいという思いを込めた。すべて一点物の手作りでイアリングの価格は2,980円。オンラインやポップアップのショップで販売し、利益は居場所づくりの活動などに充てるという。
「アクセサリーから私たちの活動に興味を持つ人もいると思う」とコンセプトメーカーの発起人で精神保健福祉士のマキニクさん。「ゴミ拾いをきっかけとして、多様な人が繋がり、仕事や居場所ができたり、個性を生かせたりしている」と話す。