J3のSC相模原は2月2日、オンラインで2022シーズン新体制発表の記者会見を開いた。
J2から降格した再スタートのシーズン。望月重良代表取締役会長は「クラブ初降格の悔しい思いを今シーズンの戦いにぶつけてJ2を目指す」と意気込む。
西谷善久取締役COO兼スポーツダイレクターは、「着実なファンベースの拡大に成功した」と昨シーズンを振り返り、今シーズンの取り組みについて「独自の魅力的なサッカーを言語化し、それを根幹にすべての顧客体験を一貫したコンセプトで提供することでコンテンツブランドの確立を目指す」と説明。
目指すゲームモデルとクラブのアイデンティティーを「ENERGY FOOTBALL(エナジーフットボール)」と定め、魅力的なプレーに加えて様々な施策により、相模原市に不足しているという「刺激的なエンターテインメント」を補い、シビックプライド向上にもつなげる。
高木琢也監督は「J3降格の責任感、クラブのポテンシャルの高さ」を続投理由に、優勝とJ2昇格を目標に掲げて、「チーム一つになって厳しいステージを勝ち上がっていきたい」と話す。
選手26人のうち新加入は13人。GK=1柴崎貴広(東京ヴェルディ1969)、31圍謙太朗(松本山雅FC)、DF=4水本裕貴(FC町田ゼルビア)、17福島竜弥(浦和レッズ、育成型期限付き移籍)、27渡部大輔(大宮アルディージャ)、MF=8中島賢星(FC岐阜)、25田中陸(レノファ山口FC)、26持井響太(東京ヴェルディ1969、期限付き移籍)、30中原彰吾(ベガルタ仙台)、FW=7船山貴之(ジェフユナイテッド市原・千葉)、9浮田健誠(レノファ山口FC)、22佐相壱明(大宮アルディージャ)、28野澤零温(FC東京、育成型期限付き移籍)の各選手(名前の頭は背番号、カッコ内は前所属チーム)。
今シーズン、背番号10を付ける藤本淳吾選手は「J3は何が起こるか分からないリーグ。チームコンセプトを体現し、一試合一試合を大事に戦いながら優勝を目指す」と話す。新加入の佐相選手と田中選手は、相模原と対戦した印象を「手強い」と振り返り、移籍の理由として挙げた。
相模原のホーム開幕戦は3月12日の第1節、アスルクラロ沼津と対戦する。