町田の名所・恩田川沿いのサクラが3月30日、満開を迎え、散歩を楽しむ人が訪れている。
サクラ並木の眺望点、弁天橋でも記念撮影をする人々の姿が見られるが今年は様子が違う。下流側に向けてカメラを構える人が多い。上流に向かって左側のサクラが3本伐採されたからだ。
伐採の理由について、河川管理者である東京都南多摩東部建設事務所の担当者は「弁天橋のサクラは、枯れ始めていたことに加え、民地側の枡を壊すといった管理の範囲を超えていた」と説明する。
川の環境維持のため、大径木化など管理に支障する樹木は伐採しているという。恩田川沿いのサクラの多くは「限界的」に大きくなっている。「倒木で人に怪我を負わせることを避けなければならない。ただ、祭りも開かれる名所ということもあって、町田市と話し合いながら、できるだけ延命するようにしている」(担当者)
伐採後、新たなサクラを植樹する方針は、「いまのところない」という。圧倒的なサクラ感を楽しめるのは今がピークかもしれない。