相模湖畔のゲームセンター「富士スポーツランド」(相模原市緑区与瀬)が1月15日、閉店する。
同店は、終戦2年後の1947(昭和22)年、相模湖ダム完成と同時期に開業。周辺にはボート乗り場や遊戯施設が建ち並び、1964(昭和39)年には東京オリンピックのカヌー競技会場になった。高尾山の下山ルートとしても観光客や登山客でにぎわった。
店内には、射的、スマートボール、ピンボール、コインゲーム、スペースインベーダーなど当時の面影を残すゲームがそのまま残り、射的コーナーでは、店主と客とのコミュニケーションも見られる。
閉店の理由は、店主の死去。現在は、店主のパートナー「エイコちゃん」が頑張るも、権利関係で店の存続が困難になったという。
同店のお別れイベントが12月4日に開かれた。主催は、プロミュージシャンのTSUKASAさん(畳会)、原昌和さん(the band apart)、たなしんさん(グッドモーニングアメリカ)の3人。TSUKASAさんは高校時代、相模湖で曲作りをしていた頃から店主らと親交があったという。
イベントには、店を懐かしむ人、主催者のファンや知り合い、店主の知り合いなどが訪れた。店主をしのびつつも、「楽しく店を終わりにしよう」と企画したゲーム大会やトーク、チャリティーオークションで店内に笑いがあふれた。
エイコちゃんは「もう少し店を続けたい気持ちもあるが、年齢を考えるとこれでよかったと思う。これから、第三の人生を頑張ります」とあいさつ。原さんは「俺らもいるから。第三の人生をみんなで楽しみましょう」と励ましの言葉をかけた。
営業時間は12時~17時(日によって変更の可能性あり)。土曜・日曜のみ営業。12月23日~25日・30日・31日、1月1日~3日にも営業する。