J3リーグ第33節が10月20日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はY.S.C.C.横浜に2-1で勝利した。入場者数は2958人。
相模原にとってプレーオフ進出に望みをつなぐ、社会人リーグからしのぎを削ってきた横浜との一戦。序盤、相模原が高いボール保持率で主導権を握ると、10分、武藤雄樹選手のパスを棚橋尭士選手が中央で合わせて先制。横浜はスルーパスからのフリックで抜け出した奥村晃司選手がミドルシュートを決める。
同点で迎えた後半10分、再び棚橋選手がネットを揺らす。田中陸選手のクロスを武藤選手が頭で折り返したところで、ボレーシュートを放って勝ち越し。横浜の反撃にさらされるも、途中出場のベテラン、田代真一選手や岩上祐三選手らがチームを支え、ファミリアで勝利の喜びをサポーターと分かち合った。
相模原は連敗を3でストップ。順位をプレーオフ圏6位との勝ち点差3の9位に上げた。
試合後、シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「プラン通りに左サイドを攻略し、とくに前半は、かなりいいゲームができた。ラスト15分、20分は本当に苦しかったが、途中から入った選手も含めて気持ちを出して最後まで集中を切らさず守り抜けた」などと話す。
0-4と大敗した前回のホーム北九州戦からの立て直し。シュタフル監督は「選手にプレシャーを掛けて臨んだ北九州戦は高い授業料を払ったが、それが今日のゲームにつながっているのは間違えない」と振り返る。
次節に向けて、「トーナメントであるプレーオフにたどり着いたら、勝ち抜かなければいけない。今日のゲームで、一段とメンタルタフネスが成長できたと思うので、それが次のアウェー戦でどのように進化するか、期待して見守りつつ、選手のベストコンディションをうまく引き出せるようにサポートする」と話す。
次のホームゲームは11月2日、カターレ富山と対戦する。