ジャパンラグビー・リーグワン ディビジョン1第2節が12月21日、相模原ギオンスタジアムで行われ、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、ダイナボアーズ)は横浜キヤノンイーグルス(以下、イーグルス)に17対10で勝利した。入場者数は7128人。
今季、相模原でのリーグワン初開催。試合は風上を選んだダイナボアーズが前キャプテンの岩村昂太選手の2トライで先行。風下の後半はイーグルスの反撃を粘り強い守備でしのぎつつ、新キャプテンの吉田杏選手がトライでリードを広げる。
ダイナボアーズは終盤、反則で1人が退場となり、14人で戦う苦しい展開となるも、スタンドからの大きな声援を受けて逃げ切りに成功した。
前節の計3人に続いて今節も計2人が退場処分を受けた。前節はバックスを1人減らしたことが敗因となったが、今節はフォワードを1人減らすことを選択。最後のフォワード戦で勝利を呼び込んだ。
吉田選手は「自分たちが積み上げてきたトレーニング、ハードワーク。言葉にすると簡単だが、仲間のために体を張り続ける、誰にでもできることではないことをやり抜く。そのハートの部分を全員が行動に移せた結果」と振り返る。
グレン・ディレーニーヘッドコーチは「誰かを欠く事態を想定して準備していた。スクラムを7人で組むのは挑戦だったが、判断を下さなければならなかった。最後の5分間に見せたキャラクター、情熱、粘り強さは、まさにダイナボアーズらしさだった」と胸を張る。
岩村選手は「(吉田選手は)キャプテンになって、勝つか負けるかに、より敏感になっていると思う。勝ちをみんなでプレゼントできたというか、収めることができたのは良かった。彼(吉田選手)もホッとしているのではないかと思う」と話す。
ホスト開幕戦は、相模原市内の高校7校のダンス部とダイナボアーズ専属チアチーム「ダイナスターズ」がグラウンドを取り囲んで踊る、「ワタリドリパレード」を披露するなどして会場を盛り上げた。
次節は12月28日、相模原ギオンスタジアムで埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦する。