神奈川県社会人リーグ2部に所属し、Jリーグへの参加を目指す「S.C.相模原」を運営するスポーツクラブ相模原（相模原市田名）は9月29日、第16回全国クラブチームサッカー選手権大会全国大会への出場が認められなかったと発表した。

　大会要領の参加資格「参加チーム名は法人名（組織名）を冠していないこと」に抵触すると、全国社会人サッカー連盟常任理事会で結論付けられたため。「S.C.」はSPORTS CLUBの略称。

　S.C.相模原は昨年の同大会優勝チーム。今年も神奈川県大会を制し、同22日には千葉県代表のコラソン千葉を6対1で破り関東大会で優勝。2年連続で全国大会への出場権を手にしていた。同クラブの望月代表は「大会要領も昨年と変わりはなく、本来この大会要領条項は企業や商品の宣伝に利用されないことが趣旨であり、『S.C.相模原』はこの趣旨とは異にすると考えていた」と説明する。

　同クラブの事務局によると、昨年も同様の議論があったが保留のまま出場したという。今年も関東大会で優勝したことから、全国社会人サッカー連盟が再検討を行い、今回の結論に至った。

　同大会の前身は、「トヨタチャレンジカップ 全国クラブチームサッカー選手権」。参加資格はその当時から決められていた。「天皇杯や全国社会人サッカー選手権など他大会では、同様の規定はないので、チーム名を変更することはない」（同クラブ事務局）。「残念な結果になってしまったが、残りの県大会を全力で戦い、次のステップに上がることを目指す」とも。