カンボジアの大型影絵芝居「スバエク・トム」のチャリティー公演が11月25日、町田市民フォーラム(町田市原町田4)で開催される。主催は東南アジア文化支援プロジェクト(原町田6、TEL 042-726-7662)。
スバエク・トムは遺跡で有名なアンコール地方に伝わる、仏教寺院の祭礼などで上演されてきた伝統芸能。語りと音楽に合わせて、人形使いが高さ1メートルの人形を操る影をかがり火やライトでスクリーンに映し出す。1970年から20年に及んだ内戦で壊滅的な打撃を受け、一度は途絶えかけたが1997年に復活、ユネスコ無形文化遺産に選定されている。
出演は、スバエク・トムの復興に尽力した長老の遺志を受け継ぐ一座16人。演目は、カンボジア版「ラーマーヤナ(ヒンドゥー叙事詩)」であるリアムケーの一場面。公演後、影芝居のワークショップのほか、元駐カンボジア大使の今川幸雄さん、写真家の大石芳野さん、日本語教育学者で「カンボジアの文化と芸術」著作者の川瀬生郎さんが対談を行う。司会は永六輔さん。
同プロジェクト代表で、カンボジア王宮料理店「アンコールトム」(原町田6)オーナーのペンセタリンさんは「在日カンボジア人、日本人の交流会になればうれしい。素晴らしい対談者に参加していただけるので、カンボジアに興味のある方はご来場いただければ」と期待を込める。
開演は14時30分。入場料は一般2,000円。チケット購入・問い合わせは同プロジェクトまで。