FC町田ゼルビアの創立20周年記念パーティーが12月5日、町田市内のホテルで開催され、約500人が出席した。チーム関係者らは「2011年J昇格」に向けて気勢を上げた。

記念パーティーであいさつするゼルビアの選手

　冒頭、ゼルビア・守屋実代表が「20年前、ゼルビアは何もないところから始まった。地域とともに歩んで行こうとする理念に共鳴し、応援してくれた方々に感謝している。清水や浦和のように『少年サッカーのまち』がJクラブになるのはふさわしいと思うが、町田には観客動員やスタジアムなどの課題がある。これは選手の頑張りだけではクリアできない。地域の力が試される。『子どもたちが町田出身だと誇れるまちにしたい』という思いが、原動力になると確信している。皆さんの立場でチームを支えていただきたい」とあいさつ。ゼルビア創設に携わり、監督などを務めた細野雄次さんと菰田省二さんに感謝状を贈った。

　それを受けて石阪丈一市長は「J2規格のスタジアムは、現在着手している野津田陸上競技場の工事で条件をクリアする。観客動員は新しい機軸を打ち出さなければいけない。市もゼルビアと考えていきたい。1年後、J昇格の電話がくることを確信している。みんなで力を合わせましょう」と激励。

　ゼルビアの下川浩之社長は「町田はサッカーのまちというイメージを生かそうという思いで社長になった。ホーム最終戦で（J規格スタジアムに必要な）照明の工事現場を見て涙が出た。来年、JFLで優勝してJに上がりたい」と誓った。

　FC町田ゼルビアは1989年、少年サッカーチームの名門「FC町田」のトップチームとして結成。1992年に全日空による町田をホームタウンとしたプロサッカークラブ設立計画を契機に、同チームを「市民に認知されたサッカークラブ」にするため「ゼルビア」という愛称をつけた。