音響機器のOEMなどを手がけるコスモテクノ(町田市中町1)が名刺サイズの語学学習機「I talk TV(アイ・トーク・ティービー) 」を発売してから3カ月が経過した。同社営業部の中川さんは「当初の売上目標はクリアしたが、3~4月が最初の販売ピークになると期待している」と話す。
同商品は、「学ぶ(会話学習/電子辞書)」「見る(ワンセグ/動画/写真)」「聴く(音楽/FMラジオ)」「録る(ワンセグ/FM/ボイスレコーダー/録音・録画予約)」の4つの機能をコンパクトに搭載したパーソナルマルチメディアプレーヤー。ビジネス会話や日常会話例、辞典などの英語学習コンテンツのほか、中国語会話例と韓国語会話例を搭載する。
「繰り返し再生、発音比較、辞典検索など語学習得のために必要な機能とワンセグやラジオを活用した学習コンテンツの拡充性、学習場所を選ばない携帯性の良さが特徴」と中川さん。「メーンスイッチとボリューム以外はタッチパネルでの直観的な操作が可能」とも。
オーディオテクニカ(成瀬)の海外OEM部門を継承し、1998年にスピンアウトした同社。約10年前に生産体制が日本から海外に100%シフトし、海外での打ち合わせが急増したことをきっかけに、同社の冨澤繁社長が、使用頻度の高い例文や英単語を音で覚えられる総合的な英語学習機を思いついた。
本体サイズは59×90×12.2ミリ、重量は約80グラム。内部メモリーは4GB、外部メモリーは16GBまで対応可能。使用時間はワンセグ再生=約5時間、動画再生=約6時間、音楽再生=約18時間。対応フォーマットはMPEG-4、MP3、WMA、JEPG、BMPなど。Microsoft Windows 2000/XP/Vista/7に対応する。インターフェースはUSB2.0。
「今後は、音響機器のOEM分野に限らず、新たな市場で自社ブランド製品を展開する」(中川さん)。希望小売価格は2万9,800円。