自由を求めて会社を辞めたOLと音楽への夢を捨てきれないフリーターのカップルの切なくリアルな恋の物語を描いた、漫画家・浅野いにおさん原作の「ソラニン」(三木孝浩監督)が4月3日より、全国でロードショー公開される。原作に登場するライブハウスのモデルとなった「SOUND STUDIO ACT」(町田市原町田6)でも昨年、ライブシーンなどのロケが行われた。
「ソラニン」は週刊ヤングサンデーで2005年~2006年に連載された人気漫画。単行本は全2巻で売り上げは50万部を超える。コミックスのアカデミー賞と言われるアイズナー賞の2009年海外作品日本部門で候補5作品の一つに選ばれた。
映画では、主人公のOL・芽衣子役を宮崎あおいさん、恋人の種田役を高良健吾さんが演じたほか、バンドのメンバーとして桐谷健太さんとサンボマスタ-の近藤洋一さんが共演。スタジオでの練習シーンやライブのロケは、原作者の浅野さんの希望により同ライブハウスで行われた。浅野さんは玉川大学(玉川学園6)卒業。学生時代に観客として来たことがあるという。
同ライブハウス代表の大窪さんは「玉川大学の学生には頻繁に利用いただいているが、浅野さんが来ていたことは知らなかった。漫画を読んで建物の描写が当店に良く似ていると気付いた」と振り返る。「丸2日間、役者やスタッフ、エキストラなど100人くらいが参加していた。映画の撮影はとても大変だと感じた」とも。