町田市は3月末より、コミュニティビジネスの先進事例やビジネスを始めるためのツボなどをまとめた啓発冊子を配布している。
コミュニティビジネスは公共・民間サービスとして成り立たない地域課題をビジネスの手法を用いて解決するもの。地域の人材やノウハウ、施設、資金を活用することで、創業や雇用の創出、働きがい、生きがいを生み出し、地域コミュニティーの活性化に寄与するものと期待されている。
町田市では昨年より、シンポジウムや啓発セミナーを開催するなど、コミュニティビジネスの普及や促進、事業機会の拡大へ向けた支援に取り組んでいる。その一環として、多摩地域では初めて同冊子を作成した。
冊子の主な内容は、農産加工品の製造、カフェ経営、子育て・就労支援、高齢者への配食サービス、都市農業に取り組むNPOや企業組合の紹介のほか、組織作りや資金集めの方法などコミュニティビジネスを始めるための5つの「ツボ」。
町田市産業観光課の岡さんは「セミナーやシンポジウムの開催を通じて、コミュニティビジネスに興味を持っている人が多いと感じている。ビジネスを始める際、冊子を活用していただければ。本年度も引き続き、セミナーの開催や冊子の発行を行う予定」と話す。
冊子はA5フルカラー、16ページで5,000部を発行。町田市役所、町田市民フォーラム、公民館などで配布するほか、町田市ホームページからダウンロードできる。