小田急線新百合ヶ丘駅周辺に集積する9つのホールで4月29日より、オペラやコンサート、演劇など30以上の公演を展開する「アルテリッカしんゆり2011」が開催される。
麻生区は芸術家や芸術に造詣が深い市民が多く、市民主体のアートイベントや芸術活動が根付いている地域。新百合ヶ丘駅周辺には、昭和音楽大学や日本映画学校、川崎市アートセンターなどの芸術文化施設が集積していることから、地域に根差した芸術祭を目指して2009年に始まった。昨年は期間中、2万1,700人が来場した。
3回目となる今年は、子どもから大人まで誰もが気軽に芸術に関わることができる、さまざまなジャンルのコンサートやオペラ、演劇、古典芸能など29演目、32公演が行われる。
注目は、同芸術祭初登場の神奈川フィルハーモニー管弦楽団による、ベートーベンの「皇帝」「英雄」、藤原歌劇団によるオペラ「ルチア」公演。ヒット曲「愛は勝つ」で知られるKANさんと昭和音楽大学管弦楽団による公演や、昭和音楽大学出身の歌姫、Jisong(ジソン)さんと「ESCOLTA(エスコルタ)」メンバー吉武大地さんの共演なども行われる。
子ども・ファミリー向けの企画は、「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」などの童謡を作った今年100歳の詩人、まどみちおさんの詩と歌を楽しむコンサート、劇団飛行船マスクプレイ「ピノッキオ」など。
アートセンターでは特別上映として、川島雄三、今村昌平、浦山桐郎の各監督の代表作8本とベルリン国際映画祭金熊賞「悲しみのミルク」などを上映する。
コンサート、ミュージカル、演劇、落語など25公演では、東日本大震災の被災者・避難者3,000人を招待。各公演日の前日まで受け付ける。
開催日時と場所は公演によって異なる。一部の作品はチケットが完売しているが、当日券も用意する。5月8日まで。