6月に新スタジオをオープンするフラメンコスタジオ「Estudio Eco」の代表・えんどうえこさんは、建設プロジェクトの進行状況をブログ「全力で地下掘ります。」で公開している。
同スタジオは昨年12月26日まで共栄町田ビル(町田市中町2)地下1階を借りていたが、上階がワンルームマンションとなり、騒音問題で退去することになった。「上階の住宅から苦情があった。騒音の心配が少ない地下にスタジオをつくることにした。『地下室だい好き』(創拓社出版)との出会いが大きかった」とえんどうさんは振り返る。
新スタジオは高層マンションに挟まれた場所にある。「日当りは悪く、冬は1番太陽が高い時間に行っても日が差してない。住宅を建てるには難点があるが、私にとっては好条件。地質も地下室に適していた」(同)。
建物の外観イメージは小屋。「昭和のにおい、すだれ、ちゃりんこがあって、とても中でフラメンコやってるとは思えない感じ。小屋の地下にスタジオを作る。建築家に建物のイメージを話したら、少し落胆した表情を見せた(笑)」(同)とも。
えんどうさんは高校卒業後にフラメンコを始め、北海道を中心にイベントやレストラン・バルなどのタブラオで活動してきた。その後、スペインでフアナ・アマジャさんとアンドレス・マリンさんに師事。都内タブラオ「カルメン」「カサ・デ・エスペラサ」「アルハムブラ」などにレギュラー出演。2001年に同スタジオをオープンした。
新スタジオについて、えんどうさんは「スタジオ移転で、たくさんの方から力をいただき、素晴らしい出会いがあった。良い気持ちの集まる、居心地の良い空間になったらいいなぁ」と、新天地に期待を寄せる。