漢字のデザインに着目した企画「漢字がCOOL!?-変容する文字デザイン-」展が4月20日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開催される。
3300年以上前、中国大陸北部の黄河流域で誕生したとされる「漢字」。一つ一つの文字が音と意味を表す表意文字として、かな文字と一緒に個性豊かな「ことば」の世界を創り出している。近年は、欧米の「Japanブーム」の中で漢字のデザインが支持され、Tシャツやキャップ、タトゥーなどが人気を集めているほか、漢字がトランスフォームして動物になる食玩「超変換!!もじバケる」(バンダイ)は、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に認定された。
「漢字」の造形的要素を紹介する同展。「移りゆく時代の中で、形や表現を変えながらその魅力を発揮する漢字の一端をご覧いただければ」と企画担当者。関連ベントとして、「超変換!!もじバケる」体験や企画開発担当者のトーク、活版印刷体験、金田一秀穂さん(言語学者、杏林大学教授)の講演などを予定する。
三浦しをんさんの小説「舟を編む」映画公開を記念する企画展も同時開催。同作品は、新しい辞書の編さんに挑む「ちょっと変わった編集部員」たちの物語。
「人と人とをつなぎ、認識を共有する上で重要な役割を果たし、時代の移り変わりとともに生まれ、そして消えていく『ことば』。その力に魅了された人々をユーモラスに描いた本作の企画展をあわせて見ていただくことで、魅力をより深く味わっていただければ」
開催時間は10時~17時(金曜は20時まで)。月曜・第2木曜休館。観覧無料。6月30日まで。関連イベントの一部は事前の申し込みが必要。