日本フットボールリーグ(JFL)第28節が10月5日、相模原麻溝公園競技場で行われ、ホームのSC相模原が福島ユナイテッドFCに3対2で勝利した。観客数は1064人。
相模原は勝ち点48の3位。前節までのアウェー3連戦で連続4得点の3連勝を上げるなど後期10試合の成績はリーグトップ。福島は勝ち点29の13位。今シーズン、JFLに同時昇格したチームの2度目の対戦。前回は相模原がアウェーで勝利している。
試合は前半5分、相模原の菅野哲也選手が中央を突破し、ゴール前でパスを受けた御給匠選手がゴールキーパーの頭上を越える鮮やかなループシュートで先制。福島シュート2本に対し、両サイドからチャンスをつくり7本のシュートを放った相模原のペースで進むが、26分に福島の吉濱遼平選手に決められ、同点で前半終了。
後半に入ると福島が巻き返し、73分に福島の白井康介選手がヘディングシュートで追加点。嫌なムードになりかけた78分、相模原はPKを獲得すると曽我部慶太選手が落ち着いて決めて同点とする。さらにアディショナルタイム、途中出場の松本祐樹選手がカウンターからゴール前に抜け出し3点目を決めて、相模原が劇的な逆転勝利をおさめた。
相模原の木村哲昌監督は「シーズン前半は、競り合いを勝ちきれないゲームが多かったが、今日は良い形で逆転勝利し、チームに弾みがつくと思う。次節の2位カマタマーレ讃岐戦は、しっかり準備して臨みたい」と話した。福島の時崎悠監督は「現在3位の相模原を相手に、なんとか勝って自信を掴みたいと思っていたが、結果としては一番ダメージの残る悔しい負け方。選手は最後まで勝利を目指して戦ってくれたので、悔しさは次の糧にしなければならない」と語った。
試合終了後、相模原と福島のジュニアユースの交流試合が行われた。相模原のジュニアユースが街頭で福島の選手らの交通費の寄付を募り、実現した。JFL公式戦のハーフタイムには、両チームのジュニアユースの選手が一緒に「復興支援」「福島のために」と書かれた横断幕を持ち、競技場を一周して回った。
SC相模原の次のホームゲーム11月3日、ツエーゲン金沢と対戦する。