J3第21節、FC町田ゼルビアはホームでガイナーレ鳥取と1対1で引き分けた。観客数は2231人。
首位の町田は前節、鈴木孝司選手の劇的ゴールで勝利。4位の鳥取はMFフェルナンジーニョ選手の加入で攻撃力がアップ。最小失点記録を維持する町田とJ2再昇格を競り合う一戦となった。
台風11号の影響による暴雨風のなか、町田がセットプレーで先制。ここ3試合連続で途中出場を果たしている吉井直人選手が22分、遠藤敬佑選手の左サイドからのフリーキックを直接叩き込む。鳥取はフェルナンジーニョ選手の個人技で何度もチャンスを作り出す。30分にはショートカウンターから決定的なシュートを放つも、GK修行智仁選手が阻止する。
風雨が収まった後半、鳥取はスピードのあるFW中山仁斗選手と住田貴彦選手を投入して流れを変える。78分、中山選手の放ったシュートが町田DFに当たりゴールイン。勝ち点1を分けあった。
「優勝するために大切な一戦。先制されたが悪い内容ではなかった」と鳥取の松波正信監督。加入後3試合5得点のフェルナンジーニョ選手は無得点。「魔法使いではない。しかし、フェルナンジーニョにボールが収まり、相手を引きつけることで他の選手が生きている」と話す。
相馬直樹監督は「リードした後、逃げ切ろうというマインドで追いつかれ、勝ち越そうという鳥取の勢いに押されてしまった」と振り返る。
町田の次のホームゲームは8月24日、FC琉球と対戦する。