J3リーグ第33節が11月23日に藤枝総合運動公園サッカー場で行われ、3位のFC町田ゼルビアは藤枝MYFCに1対0で勝利したが、2位の長野も横浜に勝ったため、J2入れ替え戦に出場することはできなかった。
長野と勝ち点差1で迎えた今季最終戦。J2入れ替え戦出場の条件は、町田の勝利かつ長野の引き分け以下。試合前、大勢のサポーターはスタジアムで「己を信じ迷わず闘え」の横断幕を掲げて、チャントで選手が乗ったバスを迎えた。
ホームゲームさながらのサポーターの熱い声援のなか、町田は果敢に藤枝ゴールに迫るも、フィニッシュの精度を欠き、スコアレスで試合を折り返す。前半終了時点で長野は横浜に4点のリード。ハーフタイム、相馬直樹監督は「最後までしっかりやりきろう」と選手を激励。町田は後半68分、鈴木崇文選手がFKを左足で決めて先制。これを守りきり最終戦を白星で飾った。
試合後、相馬監督は「勝ち点1の重さをかみ締めなければならない。シーズン序盤は好調だったが、調子が下がってきたときに抜け出すための経験がなく、立て直すのに時間がかかってしまった。来年は優勝できるようにしっかりとやっていきたい」などと話した。
藤枝の水島武蔵監督は「ゼルビアとの対戦は初戦で0対3、2戦目のホームで2対1、3戦目で引き分けくらいにできるかと思った。勝てなかったが、選手は経験を積んで徐々に良くなってきた。この経験を来年に生かして活躍を期待したい。私はチームを離れるが、これからも故郷である藤枝に貢献していきたい」などと話した。