相模原のJR淵野辺駅周辺で2月7日、世界的なオンライン陣取りゲーム「Ingress(イングレス)」の公式イベント「ファーストサタデー(FS)」が行われ、市内外からプレーヤー63人が集まった。主催は、有志団体「相模Ingress部」。
相模原でのイングレスイベントは2回目で公式は初開催。FSは緑と青の両陣営が集まり、自陣営の初心者に稼がせたアクセスポイント(行動による経験値)の総量を競う。
参加者らは地元商店街を巡るミッション、鹿沼公園での初心者育成バトル、市立博物館での交流会などを楽しんだ。
静岡県から参加したというハイレベルプレーヤーは「地方都市での小規模イベントに参加するのは初めて。淵野辺の街を楽しめたし、運営面でも参考になった。地元でもイベントができれば」と話す。
商店街のつるや呉服店(相模原市中央区淵野辺3)はイベント参加者に「はやぶさ手拭い」を3割引きで販売。はやぶさ打ち上げ関連イベント並みに売れたという。「淵野辺を知ってもらういい機会。もっと多くの店が参加すると盛り上がる」と社員の萩生田康治さん。
「短い期間で多くの市民を主体的にまきこみ、開始から4ヵ月でグーグル公式イベントを自主的に開催するまでの規模となった。今後は市立博物館の市民ボランティアサークルとしての形をとり、継続的な運営を行っていく予定」(企画担当者)。
イングレスはグーグルが提供するスマートフォンの位置情報を利用した仮想上の陣取りゲーム。実際の構造物や史跡などの目標地点(ポータル)を訪れ、ポータル同士をつないで勢力を競い合う。今年の文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞している。