カンボジアの子どもたちが撮った写真の展覧会が4月18日、町田パリオ（町田市森野1）で開かれる。主催は、経済的・社会的に弱い立場に置かれた人々の自立を支援する一般社団法人KOBO（新宿区）。

　急速な経済成長の影で、強制労働などの人身取引の被害が深刻化しているというカンボジア。主催者らは、カンボジアの子どもにカメラを渡して「いつも遊んでいるところ」「自分にとって大事なところ」を撮影してくるように頼んだという。

　同展では、58人が撮影した180点の写真とカンボジアのコミュニティーの背景を紹介。子どもたちがどのように周りの人々や社会を見つめているのかを鑑賞者に感じ取ってもらうことを目的とする。

　「来場者と撮影した子どもとの間に何らかのつながりをつくる『場』にしたい」と同法人の共同代表を務める早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教の牧野冬生さん。「立場や背景の異なる人びとが共生する社会の実現に向けたヒントを得ることができれば」とも。

　開催時間は10時30分～18時。入場無料。カンボジアのコーンフラワーを使ったワークショップも予定する。