地場食材を使う和食店「六九和(ろくわ)」(町田市原町田4、TEL 042-728-8582)が3月13日、町田駅そばにオープンした。
「地場野菜でさけぶロック(六九)な和食屋」がテーマの同店。「社会的な不満を叫んだり、問題を提起したりするのがロックの本来の精神。私は食材と料理を通じて、食べることの大切さを訴えたい」と店主の中村康治さん。
相模原育ちという中村さんは、奈良の老舗料亭「菊水楼」で修行後、駅から遠く離れた工業団地の近くに隠れ家的な店「料理屋なかむら」(相模原市中央区田名)をオープン。商工会議所が主催する「相模原お店大賞」を第1回から3年連続で受賞している。16年間営業し、建物の改装を機に「勝負するなら町田」と移転を決めた。
席数はテーブルとカウンター合わせて20席。内装は、ロックテイストを取り入れつつも落ち着いた雰囲気に仕上げた。中村さんが大好きだという、ONE OK ROCKやMAN WITH A MISSIONといったロック・ミュージックをBGMに流す。「料理がまずかったら音楽が気になるが、お客さんは食事をしながら会話を楽しんでいる」
食材は、相模原産の無農薬野菜、米、卵、豚肉のほか、津久井産の大豆、町田産のサラダ野菜などを使う。魚以外はほぼ地元の食材。素材を生かす味付けを心掛けているという。
メニューは、炊き合せ、だし巻き卵、小鉢、自家製豆腐などがセットになったランチ(1,300円)、刺し身定食(2,300円)、上溝の幸福豚を使ったカツ定食、しゃぶしゃぶ定食、天ぷら定食(以上1,800円)など。夜は、アサリのしゃぶしゃぶ(1,280円)、ホタテとイチゴの前菜(980円)、菜の花とウニのおひたし(680円)など季節の料理を提供する。客単価は昼1,500円、夜4,000円。
中村さんは「実は視覚障害2級。いつ目が見えなくなるか分からないが、人生を明るく楽しく過ごしたい。終(つい)の店として、しっかりとした料理を提供していきたい」と力を込める。
営業時間は11時30分~14時30分、18時~22時30分。水曜定休。