J2・J3入れ替え戦が11月29日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアが大分トリニータに2対1で勝利した。
J3・2位の町田とJ2・21位の大分がホームアンドアウェー方式で戦う入れ替え戦の初戦。アウェー席を大分サポーターが埋め尽くし、スタジアムがほほ満席になる8629人が入場した。
試合は序盤、町田が押し込む展開。FW戸島章のヘディングシュートなど決定的な場面をつくるも、大分が22分、ファールで得たワンチャンスを生かして先制ゴール。それでも町田は終了間際、FW鈴木孝司が左足でゴール右隅に決め、同点で試合を折り返す。
後半も町田が押し込む展開が続くも、フィニッシュの精度に欠き、なかなか追加点が奪えない。それでも72分、左サイドからのクロスを鈴木孝司がスライディングで押し込み逆転に成功。スタジアムが大歓声に包まれる。
大分は76分、2枚目のイエローカードでDF若狭大志が退場。さらに88分、鈴木孝司がペナルティエリアに進入しようとしたところをDF鈴木義宣が倒して一発退場。大分のフィールドプレーヤーは8人。数的優位に立った町田が攻めこむも追加点はならず。それでも終始、躍動したプレーで大分を圧倒した町田が先勝した。
試合後、町田の相馬直樹監督は「前半の鈴木孝司の同点ゴールは我々に勇気を与えてくれた。アウェーゴールを与えてしまったことを考えると、2人の退場者を出した相手から3点目がほしかった」と振り返る。次戦に向けて、「我々がチャレンジャーであることは変わりない。勇気で壁を乗り越えていけるように1週間準備をしたい」などと話す。
J2・J3入れ替え戦第2戦は12月6日、大分銀行ドームで行われる。