関東サッカーリーグ後期第5節が6月29日、三ツ沢陸上競技場(横浜市)で行われ、FC町田ゼルビアはY.S.C.C(横浜スポーツ&カルチャークラブ)に4対1(前半0対1)で勝利。2試合を残して優勝を決定した。
雨にもかかわらず「優勝の瞬間」を分かち合おうと、多くのゼルビアサポーターが三ツ沢陸上競技場に集結。その声援に後押しされスリッピーなグランドにもかかわらず試合開始直後から、積極的な攻撃を仕掛けるものの、運動量豊富なY.S.C.Cが20分過ぎから徐々に反撃。一進一退の攻防となり始めた23分、Y.S.C.Cのコーナーキックをディフェンダーがクリアしようとしてまさかのオウンゴール。ホームで負けなしのY.S.C.Cを相手に嫌なムードのまま前半が終了。
雨が上がった後半、Y.S.C.Cのプレスに疲れが見え始める。6分、MF石堂選手がゴールキーパー越えの絶妙のセンタリング。ファーポストで待っていたFW勝又選手が頭でドンピシャで合わせて同点弾。
ここからゼルビアが怒とうの攻撃。13分、自陣で相手のパスをカットしたMF蒲原選手がドリブルで30メートル駆け上がり、相手ディフェンダーに囲まれながらも右足を振り抜き勝ち越し。10分後にはコーナーキックからDF小池選手が今シーズン初得点となるヘディングシュート。最後は絶好調の蒲原選手が左サイドをドリブル突破したところで相手ディフェンダーがたまらず足をかけてPK。勝又選手がしっかりと決めて4点目。最後まで攻撃を仕掛け、逆転勝利で優勝を決めた。
これで11月に石垣島で行われる地域リーグ決勝大会への出場権を獲得。昨年逃したJFL昇格を狙う。実力的には下馬評が高いゼルビアだが、一発勝負の同大会は油断できない。
ゼルビアは、「優勝は通過点。地域リーグ決勝戦を勝ち抜いて今年の目標を達成する。選手、監督、フロントは最善を尽くす。12月1日、石垣島から凱旋(がいせん)して勝利の美酒を全町田市民とともに分かち合う」と意気込む。
次節は関東サッカーリーグ最後のホームゲームとなるホンダルミノッソ狭山戦。8月3日15時キックオフ。
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