「STEP by STEP平和」は10月8日、町田市民ホール(町田市森野2、TEL 042-728-4300)でパレスチナをテーマにしたイベントを開催する。
同団体はマスメディアではとりあげられないドキュメンタリー映画などの上映を通して、平和を模索したいという思いから、「ガーダ~パスチナの詩(古居みずえ監督)」上映会をきっかけとして今年1月に結成された。
同イベントでは、「アルナの子どもたち」(2004年、イスラエル、84分)、「Women in Struggle~目線~」(2004年、パレスチナ、56分)の上映会、森沢典子さんと清末愛砂さんのゲストトークが行われる。
上映作品の「アルナの子どもたち」は、イスラエル人でありながらパレスチナの人々に寄り添うアルナと息子や普通の子どもたちが、難民キャンプという過酷な環境から自爆テロに走る様子が描かれる。「Women in Struggle~目線」は、パレスチナ社会でもタブーとされてきた元政治犯の女性の証言ドキュメンタリー。
ゲストの森沢さんは2002年に情勢が悪化するパレスチナへ1人で入り、GIPP(パレスチナ人のための草の根運動の会)の協力でパレスチナ自治区を訪れた。「パレスチナが見たい」(TBSブリタニカ)の著者。「パレスチナ側からみた和平」について話す。清末さんは大阪大学大学院国際公共政策研究科教員、「パレスチナの平和のための関西連絡会」共同代表などを務める。「母と子でみるパレスチナ:非暴力で占領に立ち向かう」(草の根出版会)、「世界の非暴力運動の現場から」(ピースネット)などの著者。当日は、「占領下のパレスチナ-元政治犯の女性として生きること」について話す。
イベント開催の目的について、同団体の柏原さんは「今パレスチナを知るということは、『テロとの闘い』という大きなかけ声が飛び交う社会のあり方を問うことにもなる。パレスチナと私たちを結びつける映画を上映したい。休憩時間にはパレスチナに伝わる踊り、刺繍、ビールなどを紹介する。パレスチナのことを知らない人でも楽しめるイベントにしたい」と話している。
開催時間は14時30分~19時30分。参加費は、一般=2,000円(前売り1,500円)、学生=1,800円(前売り1,300円)。町田の地域通貨「大福帳」200花が利用できる。チケットは久美堂本店でも販売。保育あり(要事前予約)。