緑地保全や環境教育などを行うNPO法人「みどりのゆび」(町田市能ヶ谷町、TEL 042-734-5678)は3月29日、多摩丘陵の里山を歩くイベント「多摩丘陵フットパスまつり-人・自然・歴史・食-地元丸ごと体験」を実施する。
2003年から始まった同イベントは8回目。今回は前回と同様、古道中心のルートを小野路まで歩く。途中、古道沿いの山桜や小野路城の豆桜を眺めることができる。案内は古道研究家の宮田太郎さんら。
昼食は、地元の農家が小野路の田畑から収穫した無農薬の野菜やみそ、金ごまを用いた、赤飯やけんちん汁、地粉のうどんなどの「おもてなし料理」を振る舞う。
小野路は、農地と雑木林で構成される谷戸山の美しい田園風景や小野路宿に代表される歴史的資源が点在する地域。朝日新聞「にほんの里百選」に東京都から唯一選ばれるなど、近年注目を集めている。
フットパスは、森林や田園地帯、古い街並みなど、地域に昔からある「ありのままの風景」を楽しみながら歩くことができる道。観光施設が少ない地域でも応用可能な「新しい観光の柱」として、町田市と山形県長井市、山梨県甲州市、北海道黒松内町が中心となって4月、日本フットパス協会を発足する。
みどりのゆび代表の神谷さんは「既に多数の応募をいただいている。今回は、これまでとは違う方法でフットパスを歩いてもらう予定」と話す。集合時間は、小田急線鶴川駅北口=9時、別所バス停留所=10時。申し込み方法はサイトで確認できる。