
町田・薬師池公園の大賀ハスの花が見頃を迎え、早朝から観賞や写真撮影に訪れる人が増えている。
故大賀一郎博士が1951(昭和26)年、千葉県検見川の落合遺跡で2,000年以上前の古代ハスの実3個を発掘し、そのうち1個だけ発芽に成功した大賀ハス。円林寺(相原町)と個人宅(大蔵町)に株分けし、それをさらに株分けしたものが薬師池公園に定植されている。
薬師池公園のハス田は3000平方メートル。大人の背丈ほどもある葉の間から伸びた直径40センチほどのピンク色の大輪やつぼみが100輪ほど確認できる。開花数は昨年よりも2倍以上多い。
ハスの花は早朝に開いて昼頃に閉じるというサイクルを繰り返す。やわらかな陽光のもと、ほのかに漂う香りが園内に涼しげな雰囲気をもたらしている。
ハスの葉に注いだ酒や茶を、茎を通して飲む「荷葉酒(かようしゅ)」「荷葉茶(かようちゃ)」などを楽しむ観蓮会(かんれんかい)は7月27日に開催される。開催時間は7時~8時。先着200人で参加無料。整理券を6時30分より配布する。ハスの茎を利用したシャボン玉遊びなどができる子ども向けの水遊びイベント「びっちょりまつり」も同日10時~15時に行う。