町田のドイツ製法ハム・ソーセージ専門店「クロイツェル」(町田市成瀬台2、TEL 042-725-2231)が1月30日、地元クラフトビールの製造過程で出る副産物を活用したベーコンを発売した。
同商品は、同じく町田市内に拠点を置く「武相ブリュワリー」との連携により誕生。国際的な審査会「インターナショナルビアカップ2025」で金賞を受賞した「YOAKE(ヨアケ)」の醸造過程で生じ、本来は廃棄される「麦芽・ホップ・酵母」などの発酵素材(ビールかす)に店主の吉岡学さんが着目した。
開発のきっかけは、同ブリュワリー関係者との対話だった。「ヨアケを初めて口にした際、そのロースト感あふれる香りに感銘を受けた。醸造過程で出る芳醇(ほうじゅん)な香りの素材を生かさない手はないと確信した」と吉岡さんは振り返る。
製法は、ビール由来の素材を使って国産豚バラ肉を約1週間熟成。塩抜きの工程でビールを加える独自の「二段仕込み」を採用した。スモークには山桜とブナのミックスチップを使用。吉岡さんは「ビールかすで熟成させることでうまみがまろやかになり、麦芽の優しい甘みやホップのほのかな香ばしさが肉に残る。スモークとの相乗効果で深みのある味わいに仕上がった」と自信を見せる。
開発に当たっては、ベーコンの塩味や、スモークの香りに負けないようビールの特徴をどう残すかの調整に苦労したという。「地元の資源を大切にしながら、世界に誇れる味を作る挑戦。町田を訪れる人が必ず買い求めるような名産品に育て、サステナブルな未来へつなげたい」と意気込む。
価格は100グラム当たり590円(税別)。内容量は100グラムと200グラムの2種類。ビールかすの供給量に限りがあるため、初回は50~100パック程度の数量限定で販売する。同店店頭とオンラインショップで取り扱う。
営業時間は10時~19時。月曜、第2・第4火曜定休。