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町田の手造りハム・ソーセージ店、開業30年 「職人気質」守る

独逸屋の山口さん

独逸屋の山口さん

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 手造りハム・ソーセージ店「独逸屋(どいつや)」(町田市成瀬台2、TEL042-721-7401)が今年でオープン30年目を迎えた。

店舗の外観

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 同店で提供する商品は、保存料・増量剤・着色料・うま味調味料を使わない。町田産の新鮮な豚肉などを1週間以上熟成させて味を引き出すという。

 店主の山口昭さんは子どもの頃からのソーセージ好き。「親に遊園地へ遊びに連れて行ってもらっても、乗り物には興味がなく、園内に数カ所あるホットドッグやアメリカンドックの店を食べ歩いた。腸詰めの食感が好きだった」と振り返る。

 高校時代は知り合いが経営するハム工場でアルバイト。3年間で製造工程を一通り経験したという。畜産食品加工を専修した大学卒業後、老舗のハム・ソーセージ専門店に就職し、技術を学んだ。

 「当時の法律では、大手企業しかハムやソーセージを作れなかった。就職した店のオーナーが行政に働きかけて、小さな店でも商売が可能になった」ことから、29歳で独立。ドイツ人マイスターから学んだことを守り、当時は珍しかったという、「うま味調味料ゼロ」を約3年掛けて実現した。

 近年は地元産の野菜やユズを使った商品を開発するなど、農業との連携にも取り組む。ハム・ソーセージ一筋の人生。「まだまだやることはある」と山口さん。「豚肉はそれぞれ味や水分量が違うので、同じように作るのは難しく、やりがいがある。お客様に飽きられないように、新商品の開発、イベントの開催や出店も続けていきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。

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