町田などの無印良品で「服の回収実験」-リサイクル100%目指す

服の回収実験「FUKU-FUKUプロジェクト」ポスター

服の回収実験「FUKU-FUKUプロジェクト」ポスター

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 「無印良品」を展開する良品計画(豊島区)は8月より、町田市や相模原市などの「無印良品」で服の回収実験「FUKU-FUKUプロジェクト」を行っている。

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 実験の目的は、一般衣料の回収から再生資源の販売に至るリサイクルの仕組みの検証。良品計画、ワールド、三菱商事、東レ、帝人ファイバー、東海染工、積水化学工業、日本環境設計が中心メンバーとなり、経済産業省と中小企業基盤整備機構の支援を受ける。

 日本は現在、年間約210万トンの繊維廃棄物を焼却や埋め立て処分している。特に一般衣料品は素材の複合度の高さや製品の多様性などが大きな壁となり、リサイクルの取り組みが進んでいないという。

 回収した衣料品は自然界に存在する酵素と微生物で分解し、衣料品に含まれる綿をバイオエタノールとして再生。工業用エタノールや石油に変わる燃料として利用する。ナイロン、ポリエステルなどの綿以外の素材は再資源化。残った材料は熱分解し、燃料などで使うことで、ほぼ100%のリサイクルを実現する。

 実施店舗は、都内旗艦店の有楽町、MUJI3店舗と神奈川県、町田市の26店舗。回収対象商品は、「無印良品」で販売された紳士、婦人、子ども服で下着と雑貨は除く。回収期間は10月31日まで。

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