町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)は10月17日から、メディア・アートの多様なあり方を紹介する「デジタル・インターコネクション展」を開催する。
開催は今年で7回目。10月17日・18日は、「メディア・アート・ライブ-変容するアートとテクノロジー」と題して、変化・発展の著しいデジタル技術をアートに生かす試みを、メディアアーティストのライブパフォーマンスと最先端の研究者によるレクチャーで紹介する。
出演者は、エレクトリックトランペット奏者の近藤等則さん、自作ソフトウエアを用い、グラフィックス操作で自動作曲を行う中野圭さん(東京造形大学非常勤教員)、沖啓介さんとbikiさんのノイズサウンドユニット「okibiki」、五感を工学的に拡張する研究をしている稲見昌彦さん(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)など6組。
今回の企画について、同館の箕輪裕学芸員は「この数年、いわゆる『メディア・アーティスト』を取り上げてきたが、アートの限界が見えたような印象を持っている。一歩引いて眺めたら、ミュージシャン、パフォーマンス・アーティストの中にこそ、表現行為の最先端があるのだろうと感じた」と説明する。
11月14日~23日は学生作品を紹介する「第7回学生メディア・アート展」を開催する。参加予定大学は、桜美林大学、九州大学大学院芸術工学研究院、首都大学東京、東京工芸大学、東京造形大学、武蔵野美術大学。
開催時間は、「メディア・アート・ライブ」=13時~17時、「学生メディア・アート展」=10時~17時(最終日は16時まで)。「メディア・アート・ライブ」は、町田市コールセンター(TEL 042-724-5656)への申し込みが必要。定員は各日150人。入場無料。