日本フットボールリーグ(JFL)前期第3節が3月27日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアはツエーゲン金沢に2対0(前半0対0)で勝利した。観客数は3,957人。
先週に続きホーム野津田での連戦となったゼルビア。対戦相手のツエーゲンは今季JFL初加入。元日本代表のFW久保竜彦選手、今節直前に獲得した元浦和レッズのMF赤星貴文選手を擁する。
試合は前半からゼルビアが優勢に試合を進めるもツエーゲンの堅守により無得点で終了。後半も序盤からゼルビアが攻勢をかける。50分、FW木島良輔選手がペナルティーアーク付近までドリブルで持ち込み相手のファールを誘う。MF星大輔選手のフリーキックは壁を越え、カーブしながら落ちる軌道で左サイドネットに突き刺さる。前節に続く星選手のゴールでゼルビアが先制。
86分にはMF大田康介選手のパスを右サイドで受けたFW勝又慶典選手がドリブルで相手ディフェンダーをかわしてシュート、追加点を決める。2008年関東リーグ得点王の復活弾に会場から大きな歓声が沸いた。
その後もゼルビアは前線からの積極的なプレスなどでツエーゲンのパスコースを封じ、久保選手を孤立させることに成功する。終盤、久保選手はゴール正面から強烈な左ボレーシュートを放つも枠を捉えることができず無得点のまま試合終了。ゼルビアはホームで連勝。
試合後、ゼルビアの相馬直樹監督は「相手チームに有名な選手がいたことで警戒し過ぎてしまい、前半は思い切ったプレーができなかった。後半、星がフリーキックを決めてからは試合が落ち着いた。勝又が追加点を取ったことも大きな収穫。相手チームよりも『チーム』として試合に取り組めたことが勝敗を決めるポイントとなったと思う」とふり返る。今節も多数のサポーターが来場したことについては、「負傷離脱中の選手は『はやく復帰して、今の野津田の雰囲気で試合がしたい』と言っている。サポーターの声援は、ゼルビアの選手たちが躍動する原動力になっている。感謝している」と話す。
JFL初ゴールを決めた勝又選手は「ようやく昨年の大けがから復帰できたと実感している。もっと活躍してゴールをたくさん決めて、チームの勝利に貢献したい」と意気込みをみせる。
次の公式戦は4月4日、長崎県立総合運動公園陸上競技場でV・ファーレン長崎と対戦する。