鶴見川沿いの田んぼで5月24日に田植えが行われ、小学生や保護者など約120人が参加した。
主催の「大蔵の田んぼを育む会」は、自然あふれる貴重な田んぼを育み・守ることを目的に、小学校卒業生の保護者が中心となって結成。地元の農家から借りた水田で、米を不耕起(ふこうき)栽培で育てている。
当日、参加者は同会会員や東京農業大学学生らのサポートを受けながらロープに沿って一列に並び、10アール(約300坪)の田んぼに3時間かけて、1本 1本手作業で苗を植えた。
子どもたちは、大学生との世間話やカエル捕り、泥んこ遊びをしながら田植えを楽しんだ。3人の子どもと参加した30代の夫婦は「子どもたちに田植えを体験させたいと思った。耕さない田んぼの地面の硬さが印象的。子どもも楽しんでいた。稲刈りにも参加したい」と話す。
不耕起栽培は土を耕さず、冬の間に水を張ることで、雑草の発生を抑えて農薬を使用しない農法。農薬を使用しない田んぼには、ドジョウやザリガニなどの水生生物やカマキリ、イナゴ、などの昆虫、サギやカルガモ、カワセミなどの鳥類が集まり、多様な生物が存在する生態系が形成される。