FC町田ゼルビア、JFL前期3位-「天皇杯」初出場を決める

試合後、観客の声援に応えるゼルビアの選手ら

試合後、観客の声援に応えるゼルビアの選手ら

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 日本フットボールリーグ(JFL)前期第17節が6月27日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアはジェフリザーブズに2対1(前半1対0)で勝利した。観客数は2,508人。

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 前節、横河武蔵野FCとの激闘を制したゼルビア。この試合に勝利すると前期3位が確定し、天皇杯JFLシード権を得る。ジェフは今季17位と低迷しているが、昨年のゼルビアとの対戦成績は2分け。

 試合は18分、ゼルビアが先制。MF酒井良選手の直接フリーキックから、FW勝又慶典選手がヘディングシュートを決める。その後、ジェフが両サイドから攻勢をかけ主導権を握るも、今季初出場のGK修行智仁選手がファインセーブを連発。得点を許さない。

 44分、DF津田和樹選手がこの日2枚目のイエローカードで退場処分になると、相馬直樹監督はすぐさまMF小川巧選手に代えて、得点力もあるDF雑賀友洋選手を投入。前半を1対0で終了する。前半のシュート数は、ゼルビア=2本、ジェフ=6本。

 後半は、ゼルビアは10人ながら、ジェフと互角の攻防を繰り広げる。74分にはFW木島良輔選手がペナルティーエリアにドリブルで切りこんだところを相手選手がファール。PKを自ら決めて追加点。ジェフも80分に右サイドから中央に折り返し、最後はFW宮内亨選手が決めて反撃に出るも、ゼルビアは前線からの粘り強いプレスでゴールを守りきり試合終了。シュート合計数はゼルビア=7本、ジェフ=13本。

 ゼルビアの前期成績は10勝5敗2分けの勝ち点32。首位のガイナーレ鳥取、2位SAGAWA SHIGA FCに次いで3位となり、チーム創設以来初となる天皇杯出場を決定。2回戦(9月5日)でJ2の東京ヴェルディ、水戸ホーリーホック、徳島ヴォルティスのいずれかのチームと対戦する。

 試合後、相馬直樹監督は「主導権を握るサッカーはできなかったが、我慢強く戦うことができた。今日と同じく前半に退場者を出して、初黒星を喫したFC琉球戦の経験が生きたと思う。シーズンが始動した時から、予選に出場せずに天皇杯に出場するというのは目標の一つではあったのでうれしい。ただ、天皇杯までにJFLの試合は続くので最大の目標であるJ昇格を目指して戦う」と意気込みをみせる。

 ジェフの越後和男監督は「結果的に得点にはつながらなかったが、徹底練習してきたサイド攻撃ができた。試合前、ゼルビアは今日勝てば天皇杯出場でモチベーションが高い。相手のモチベーションが高かったから負けたというのは止めようと選手に話した。(昨年のゼルビアと較べて)今年のゼルビアの攻撃はシンプルになった。これまでカターレ富山、ファジアーノ岡山と対戦し、(Jに)上がるか上がらないかは分かる。ゼルビアは上がるにふさわしいチームだと感じた。ただ、次のホームゲームでは負けない」と話す。

 次節は7月3日、初のナイターとなる町田市立陸上競技場で佐川印刷SCと対戦する。

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