町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で10月3日、2組のカップルが結婚式を行った。同館で式が挙げられるのは初めて。
町田市観光コンベンション協会が「美術館の素晴らしいエントランスホールを活用したい」と企画。「市長をはじめ、企画の実現に前向きだった。目的外使用という問題をクリアした」と同市文化スポーツ振興部部長の森和秋さん。
学生時代に同館の作品展に出品したことがあるという新郎の竹内洋さんは「なじみがある美術館で式を挙げることができ、うれしい」、新婦の樹実さんは「式を挙げた場所をいつでも訪れることができる。記憶に残る」と、それぞれ顔をほころばせた。2人には、石阪丈一市長が描いた野鳥のイラスト入りのメッセージと美術館の年間フリーパスが贈られた。
費用は衣装代や写真代を含めて22万円。市内のウエディングプロデュース会社のスタッフが司会進行などを担当した。同協会観光プロデューサーの宮崎修治さんは「多数の問い合わせをいただいた。来年度もこのような企画を実施できれば」と期待を寄せる。