市民団体「町田ゼルビアを支える会」(町田市原町田4)は10月11日より、スタジアム整備や運営に関する協力など、ゼルビアがJリーグに加盟するために町田市の包括的な支援を求める署名活動を開始した。
同会は、ゼルビアがJリーグの入会予備審査で「スタジアムが基準を満たしていない」と判断され、来季のJ2昇格が困難になったことから、市民有志が「町田市やクラブのフロントだけにすべてを託していては早期のJリーグ入会は難しい。市民としても後押しをしていく必要があるのでは」と結成した。
同会はこれまで、競技場でのアンケート調査や公開ミーティングの実施、Jリーグやクラブとの話し合いを行い、署名活動に向けた検討を行ってきた。「アンケートでは『応援することが生活の一部』『ゼルビアのない人生は考えられない』などわたしたちと同じ考えの方が多いことが分かり、署名活動をしようという気持ちが固まった」と、メンバーの石黒修一さんは話す。
同11日に行われた2回目の公開ミーティングでは、「ゼルビア事務局の方向性が見えない中で署名活動が空回りしないか」「署名活動をすればスタジアムの整備費用が出せる状況なのか」などの懸念点も示されたが、同会は「不透明な部分はあるが、今できることとして、クラブを後押しするための署名活動を行うという趣旨に賛同できる方に協力していただきたい」と理解を求めた。「当会の活動に協力してくれる登録メンバーは現在、50人を超えた。とても心強い」(石黒さん)。
署名活動は2012年昇格を目標に、市の来年度予算へ間に合わせるため、12月6日までに市議会に請願書を提出する予定。署名の募集期限は11月30日。「他チームのサポーターグループからも署名に協力したいという声もいただいている。各種団体に協力を求めつつ、市とも連携を取っていきたい」(同)。
署名用紙は同会ホームページからダウンロードする。町田市外の在住者や未成年も署名できる。署名は郵送または市内各所に設置する回収箱で集める。回収箱の設置場所は随時、募集する。