町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で3月5日より、「美しいリトグラフの世界 -19世紀フランスを中心に-」展が開催される。
リトグラフは18世紀末に発明された石版画。手で描いた線の調子やタッチなど、画家の個性がはっきり見てとれるのが大きな特徴。版面に描いた線をそのまま版画として写し取ることができる自由さが多くの画家を引きつけた。
「力強い描線の作品、羽のように柔らかなタッチの作品、ビロードのように深い黒を生かした作品、美しい多色刷の作品など、同じ技法でありながら表現の幅の広さは驚くほど」(同館学芸員)
同展では所蔵品からドラクロワ、オディロン・ルドン、モーリス・ドニなど、19世紀フランスを中心に版画集として作られた作品を中心に約120点を紹介する。「画家たちの個性をより深く楽しんでいただければ」。期間中、版画家の松島順子さんによる公開制作やリトグラフの体験会なども予定する。
開催時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。観覧料は、一般=500円、高校・大学生・65歳以上=250円、中学生以下無料。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。4月3日まで。